書籍紹介:愛に燃やされて生きる(ハイディ・ベイカー) – DIARY WITH GOD

2016.10.10

ハイディー・ベイカーという女性のお話は牧師さんをはじめ 実際に彼女に逢ったことがある人たちから聞いて知っていました

しかし 彼女が私たちに本当に伝えたいことはこの本を読むまで全くわかっていなかった

考えてみればそれは聖書に書いてあるしかし確かに私たちは「盲目」だと思い知りました

愛に燃やされて生きる(Amazon 外部リンク)

著者のハイディー・ベイカーはアフリカ モザンビークのアイリスミニストリーを拠点に活動する宣教師です

彼女とご主人のローランド・ベイカーがモザンビークに初めて入った時期は

長い内戦が終わった直後で親を失った子どもたちが路上に溢れている時だったそうです

その子どもたちを一人ひとり抱きしめて 連れてきて出来たのがアイリス・ミニストリーです

http://www.irisglobal.org/

彼女は元々は 神学者としてフォーマルなメッセージをする人だったそうですが

ある聖会で聖霊に満たされて「壊されて」から

盲目の人が癒されるなどの神様の奇跡が現れるようになり

今では イスラム教の村々に出ていき村全体がクリスチャンになるなどの力強い働きをしています

…と いう話は以前から教会の牧師さんや アイリスミニストリーに参加したユースの方などを通して聞いていたのですが

この本を開いて一番驚いたことはハイディーは自らの思いで貧しい人たちを救おうとしていましたが

彼女が聖霊に満たされてから最初に神から示された啓示の内容は弱者の救済ではなかったことでした

彼女が示されたことは

ものが豊富にあるように見えて神を必要としていないように振舞っている先進国・都市部に住む人たちこそが貧しくて 裸で 盲目である

ということでした

イエスさまの時代 神様は羊飼い 罪人 病人 悪霊に憑かれた人など社会的に取るに足らない人たちに最初に現れました

同じように モザンビークの人たちにイエスさまは 豊かに現れる

多くの人にモザンビークに来てもらいイエスさまの臨在を持ち帰ってもらいたい

それが ハイディーのビジョンだったのです

その時 私は一つの大きなことに気付きました

アイリスミニストリーというのは決して 私たちがお金を集めて施すことにより運営されているものなどというものではない

私たちとアイリスミニストリーの子どもたちは 等しく神の子どもであり神様から見たら対等な存在

そして神様は 霊的な豊かさを彼らに注ぎ私たちには物質的な豊かさを注がれ

それらは 互いに与えあい循環しあい全ての人が満たされることを神様は望まれている

と いうことでした

お金を持つものが彼らを養っているのではない

物質的な恵みも 霊的な恵みも全て神様から来ているもので

神様は ただ違う役割を与えられた

そしてその恵みを互いに与えあい 循環の中で

全員が物質的な恵みも 霊的な恵みも多くとり過ぎる人もなく足りない人もなかった

という状態にされることをイメージされているのではないか

と 思ったのです

貧しくて 裸で 盲目であり一見 何も不自由がなさそうに暮らしている人たちは

本来 彼らから受けるべき霊的恵みと祝福がわからないから

自分たちだけが労苦した糧を一方的に施していると勘違いしているのではないか

と 思い至るところがあったのです

互いに尊敬しあい感謝しあうそれは素晴らしいことでありそうでなければいけないのに

なんというか…

社長が株主に気を遣うような態度は取る必要は全くないのではないか

という感覚でしょうか

霊的祝福を与えている側は申し訳なく思ったり卑屈になる必要はないし

物質的祝福を与えている側は自分が養っているなんていう大それた勘違いはしない方がいい

しかし パウロも聖書の中で特定の教会からは物質的な施しを全く受けないことを決めていたり

イエスさまも 宮の納入金を子どもは払う必要はないと示しつつ躓きを与えないために支払いをした

真理だから真理の通りであればよいという考えではなく

対応を変える必要はあるのでしょうが

その動機は一人でも多く救うにはどうすれば良いかという思いであるべきで

自分が非難されないために真理を歪めてはいけないと思う

ともあれ

私たちを物質的にも霊的にも養われているのは神様なのだ

飢餓に陥るのは人側の思い違いにより恵みの流れが滞っているからでありそれを正していかなくては神様が流したい恵みが流れないのだ

ハイディーは 特権階級に生まれプライベート・ビーチがある家に育った人なのだそうですが

砕かれるため 神様は彼女をスラム街の中でも最も貧しいところに置かれたそうです

また 神様の臨在を体験した後には健康を打たれ 住む場所を追われ100人もの孤児たちと共に荒野に放り出されたそうです

それらの壮絶な体験の中で彼女たちには 神様以外に頼るものがなくなりました

元々信仰の人で何一つ不安を抱くことなく神様のご厚意に身を寄せていたハイディーは

医者に死を宣告されたときに何にも頼るものはなくなった今こそ神様 あなたの出番です!

と 叫んだそうです

前書きで 多くのリバイバリストが彼女の生き方に答えがあると書いていましたが

正に その通りであると感じました

神様の奇跡を切に求める人神様と共に歩くことを切望する人は必読の本だと思います

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